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 日本語フレームネットについて

 日本語話者が持っている日本語語彙についての知識は一体どのようなものだろうか?私達のプロジェクトでは、いわゆる辞書の定義文のみならず一般常識やさらに百科事典的知識をも含んだもの、と考えています。特に、話者がある語の意味を理解するにはその語の認知的な背景基盤(フレーム)を考慮する必要がある、というのが私達の仮説です。そして、そのような日本語語彙に関するネイティブスピーカーの知識を語彙項目ごとに定義し豊富な例文をつけ語彙情報資源として整理して行こう、というのがプロジェクトの究極の目標です。最終的には辞書とシソーラスの機能を兼ね備えた、日本語学習者や自然言語処理システムに役立つオンライン語彙情報資源の構築をめざしています。

 この語彙情報資源を私達は「日本語フレームネット」(Japanese FrameNet,JFN) と呼んでいます。現在アメリカで構築されつつある英語に関するオンライン語彙情報資源「フレームネット」(FrameNet,FN)と連動しているからです。しかしながら、単にFNの日本語版の構築を目指すのではなく、FNの枠組みが日本語の語彙意味分析と記述にどの程度どのように応用できるかを検討・吟味しつつ、日本語の特色を踏まえた枠組みをどのように構築すべきかに考慮しています。

 本プロジェクトは、2000年11月から2002年3月までの慶應義塾大学大型研究助成「コンピュータ・コーパスに基づく日・英・独・仏語の意味構造と語用論構造の分析」プロジェクト(研究代表者 小原京子)における準備期間を経て、2002年7月から2005年3月までの期間は、学術フロンティア「超表象デジタル研究センター」プロジェクト「フレーム意味論・構文的アプローチによるオンライン日本語語彙情報資源の構築」(研究代表者 小原京子)として行われました。2005年4月からはFNとの連携をより深め、2007年4月から2009年3月までFNを相手国チームとした日本学術振興会「二国間交流事業 共同研究プロジェクト」(研究代表者 小原京子)として研究助成を受けました。また、2007年4月より2011年3月まで科研費特定領域研究「日本語コーパス」(研究代表者 前川喜久雄)の公募研究班として研究を行いました。2012年4月からは日本学術振興会科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)として研究課題名「意味フレームとコーパスに基づく文意理解のための言語資源の構築」で、"constructicon"(構文データベース、構文彙)の研究も行っています(敬称略)。